コート着回しコーデアイテム9選【カジュアル編】

ビジネスマンの皆様にとっては秋から春にかけてスーツの上にコート(英語:overcoat)を着ることが多いのではないでしょうか。

この記事を読んでいただいている皆様の中に「コートはビジネスシーンだけで使うもの」と思い込んでいる方がいるかもしれませんが、コーディネートをアレンジすることで仕事以外の場面にも使うことができるアイテムでもあります。

そんなコートについて、コートの歴史、コートの種類、コートを使ったアイテムの選び方について紹介していきます。

意外なコーデを見つけることができて、カジュアルシーンでも幅が広がりますよ。

コートの歴史と種類

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ここから王道のコートの歴史と種類を紹介します。歴史を知ることで普段使っているコートに対して深めることができますよ。

チェスターコート

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チェスターコートの歴史

1840年頃、チェスターフィールド伯爵が羽織っていたことから名づけられたコートです。

チェスターコートの特徴

チェスターコートは襟元がテーラードジャケットのようなV字ライン(Vゾーン)の形をしており、ネクタイをしたコーデでもかっこよくきまります。

コートのフロントボタンが隠れるように、二重にした前立てが施された比翼(ひよく)仕立てになっていて、襟元がベルベット(ベロア)素材になっているものがフォーマル用でよく使われるチェスターコートと言えます。

最近ではカジュアル用途にシフトしていることがあり、比翼仕立てでなく、上衿がベルベットになっていないものが販売されるようになりました。

チェスターコートでもボタンが2列になっているダブルブレストのものもあります。ダブルでは比翼仕立てのものはありません。

防寒性はダブルの方が高いですが、シングルの方が主流です。

トレンチコート

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トレンチコートの歴史

第一世界大戦のイギリス軍で防水型の軍用コートとして1900年頃に開発されたものと言われています。生地にはウールを用いられることが多かったのですが、近年はコットンのものなども出ています。

トレンチコートの特徴

肩にはボタン留めのショルダーストラップ(エポレット)が付いているのが本来のトレンチコートですが、付いていないものも多く見られます。昔は双眼鏡などをエポレットにつるして使っていたようです。

前ボタンが2列に並んだダブルブレストが古典的と言われていますが、1列のシングルブレストも多く見られます。

ステンカラーコート

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ステンカラーコートの歴史

1850年頃からスコットランドで着用されていたと言われています。スコットランド地方のバルマカーンから由来したコートと言われています。

英国ではスタンドフォールコートと呼ばれましたが、日本には訛って「ステンカラーコート」という名が広められました。

ステンカラーコートの特徴

後ろの襟が高く、前が折り返されているのが特徴です。比翼仕立てになっているものがフォーマットの形と言われてます。ステンカラーコートは足元に近くなると少し広がり、Aラインのシルエットとなるのです。

ダッフルコート

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ダッフルコートの歴史

1820年代に漁師たちの仕事着として着用されていた説とポーランドの軍隊によって開発されたのがはじまりという説があります。

ダッフルコートの特徴

コートがフードと一体化していて、トグルボタンがついたデザインになっています。

元々ダッフルコートは極寒地での仕様で作られたため、フードで頭周りを防寒し、寒い環境でも手袋を外さずにボタンが取れるように工夫されたコートとなります。当時はウールを圧縮した防寒性の高いメルトン生地が使用されており、今も引き継がれております。

ダウンコート


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ダウンジャケットの歴史

ダウンジャケットはこれまでのコートより歴史は浅く、始まりは1936年。ロシアの人々が暖をとるために使っていた羽毛に着目して、防寒着として開発されました。現在のキルティング加工になっているのは当時の開発者が生み出したものと言われています。

その後、コートとしても使えるような長い丈のものも作り始められました。

ダウンジャケットの特徴

ダウンコートはダウンボールと呼ばれるものがあり、ボールが大きいほど良質なダウンと言われています。

ダウンジャケットではダウンとフェザーが混紡しているものが一般的なのですが、ダウンの量が90%以上のものが高品質と言われています。ただし、ダウン100%だとジャケットとして形を保てなくなり、フェザーを混ぜることで空気を取り込むことができ暖かさを保てるようになるため、ダウン100%のものはめったにありません。

ダウンコートは特に冬の時期に使いやすいアイテムと言えます。

コートのコーディネートにおすすめのアイテム9選

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ここからはジャケットもしくはスーツ以外でも合わせられるコーディネートを紹介します。普段あまりコートを着ない人もぜひ参考にして、コートスタイルを取り入れてみてはいかがでしょうか。

インナー6選

コートに合わせやすいインナーを6つ紹介していきます。

シャツ

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スーツスタイルではシャツを着ることが多いので、シャツは一番合わせやすいスタイルと言えるでしょう。仕事の場面ではYシャツを着る方が多いと思いますが、デザイン性の高いシャツと合わせることでビジネスとはまったく違う雰囲気を出すことができるのです。ニットタイを締めてみるとビジネスとは違った印象になりますよ。

ニット

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柔らかいニットやカーディガンとの相性もすごくよいです。ビジネスの場面でもよくつかわれる方が多いのではないでしょうか。ビジネスでよく使うシンプルなものでなくても使いやすいのでおすすめです。

Tシャツ

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季節の変わり目で少し肌寒いときにコートを羽織るだけでかっこよく決まります。Tシャツのデザインがワントーン、ボーダー柄、派手なものであっても上からコートを羽織ることでTシャツ一枚のときと比べてガラッと雰囲気を変えることができます。電車のエアコンで肌寒く感じるときに長袖や半袖の上から羽織ってみるのもいいですよ。

パーカー

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パーカーを着ることでコートの外にフードを出すことができ、コートの雰囲気とカジュアル感がよい感じでマッチします。フードがあることで少し若い雰囲気を出すこともできます。特にコートはダークトーンの色合いのものが多いので、明るい色のパーカーを使うことでコーデの幅が大きく広がりますよ。

インナーダウン

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ユニクロなどから発売されているインナーダウン。仕事以外でも暖を取ることができます。インナーダウンの上にコートを羽織ることで防寒性・防風性を高めることができるため、寒い時期に取り入れやすいコーデです。

レザーアウター


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意外な組み合わせとして、レザーアウターとも合わせることができます。レザーブルゾンだと案外冷えやすくなるため、上に羽織るだけで寒さを防ぐことができます。また、レザー独特の武骨さを抑えることができます。

アウターオンアウターのスタイルになるため、少しオーバーサイズのコートを合わせてみるのがおすすめです。

その他のアイテム3選

ここからはインナー以外のアイテムを紹介していきます。すでに持っているアイテムでもコートと相性がいいですよ。

マフラー

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冬場になるとコートを着ていても首元が出ていたら体温が下がりやすくなります。特にVネックになっているチェスターコートでは寒く感じやすくなりがち。

そんなときにマフラーを巻くだけでかなり暖かくなります。いろんなデザインのマフラーがあるため、デザインを変えるだけでコーデの雰囲気をガラッと変えることができますよ。

手袋

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冬場には手元も冷えやすくなります。寒い時期には手袋を取り入れたほうがよいでしょう。手袋もいろんなデザインがあるため、ビジネス場面でもカジュアル場面でも使えるアイテムと言えます。最近は手袋したままでスマホ操作できるものが多いため、機能性の幅が広がっています。

デニムパンツ

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デニムパンツのコーデでコートを羽織ると雰囲気をガラッと変えることができます。ダメージデニムや色落ちしているデニムでもいい雰囲気になりますよ。

まとめ

王道のコートをメインに紹介してきましたが、最近ではミリタリー色の強いコートを取り入れるショップも多くなりました。ミリタリーコートだと普段着との相性もよくなります。

ここまで紹介したコーデを取り入れてみて、新たなコーデを発見してみてはいかがでしょうか。

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