エディトリアルデザイナーの友人がリモートワークの切り替えで大変だった話

外出自粛要請を受け、在宅勤務を始めた人は多いかと思います。

しかし、営業やプログラマーなどの職種は、比較的在宅勤務を始めやすいですが、中には在宅勤務に向いていない職種も多いのではないでしょうか。

デザイナーもその一つです。

そこで今回は、私の友人のエディトリアルデザイナーとして会社で働くA氏がどのようにして在宅勤務に切り替えたのかを紹介します

では、さっそく見てみましょう。

デザイナーA氏について

私の友人はエディトリアルデザイナーとして、ある企業に勤務しています。フリーランスではなく会社員なので、毎日会社に出社し、編集者や印刷会社とミーティングを行いながら仕事をしています。

最近は安価なノートパソコンが多いですが、エディトリアルデザイナーが使用するデータは、解像度の高い画像が多いので、データの容量が大きくなりがちです。スペックの低い安価なパソコンでは処理が追いつかず、仕事になりません。そのため高性能なデスクトップパソコンを会社から支給してもらって仕事をしています。

また、扱う媒体が雑誌やカタログなど、紙製品のものが多いため、会社のプリンターでデータを印刷することが多いです。つまり、仕事で必要な環境のほとんどが会社所有であるため、在宅勤務に向いていないのです。

WEBデザイナーであれば、自宅に仕事と同等スペックの環境を持っているかもしれませんが、A氏は雑誌を中心としたデザイナーのため職場以外で仕事をすることは考えられず、自宅環境が全く整っていませんでした。

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会社員デザイナーが在宅勤務をするときに対応したもの

エディトリアルデザイナーが在宅勤務を行うには、会社と同等以上のパソコンが自宅に必要です。

・デスクトップパソコン(iMac以上希望)
・DTPアプリケーション(AdobeCreate)
・フォント(MORISAWA、FONTWORKS)
・周辺機器(プリンタ、スキャナ)


しかし、A氏は自宅に仕事を持ちかえらない(そもそも、自宅への持ち帰りは禁止)ため、自宅のパソコンには仕事が出来る環境を整えていませんでした。新しく会社と同等の環境を整えるとなると、少なくとも上記の機材が必要です

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A氏の対応は・・・

A氏の場合は、幸いなことに周辺機器は私物のものを所有していました。情報が漏洩するリスクは少ないため、業務で使用することを許可してもらいました。

DTPアプリケーションは月ごとに契約ができるので特に問題なく新たに契約しなおしました。フォントは、アプリケーションと同じく契約することで一定期間の使用が許可されますが、契約期間は最低1年です。

先が見えないとはいえ、さすがに1年先を見越して契約するのはリスクが高いです。これらをスペックの低い私物のパソコンに入れるのは現実的ではありません。

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A氏は仕方ないので最後の方法を取りました。会社のデスクトップパソコンを自宅に持ち帰って仕事に当てることです。

A氏は、デスクトップのパソコンを職場から自宅まで片道1時間かけて車で向かい、パソコン機器をすべて持ち出してリモートワークの仕事をするのでした。話を聞いたときにゾッとしたのですが、壊れないように梱包したり・・・。

さいごに

エディトリアルデザイナーとして働く会社員が、在宅勤務を実際に行うまでに行った手続きとその結果です。

上述のとおり、デザイナーといえども自宅環境に近しいスペックの仕事道具は持っておくべきです。そうでないと、A氏のようにわざわざ特別な対応をして準備をしなければならないです。

おそらく、同じ悩みを抱えながら満員電車で出勤し、オフィスで仕事を行った後に、また満員電車で帰宅するデザイナーは多いのではないでしょうか。
同様の職種で、在宅勤務を考慮している方は参考にしてください。

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